旅と散歩の話

雑記系のブログ。旅行と地域ネタを中心に、心理学やサブカルチャーに関する話を書いています。

小ネタまとめ(5・「バカッター」と「メディア・リテラシー」)

ツイッターで自動投稿している小ネタのまとめ。

今回は「自己呈示理論」「自己開示理論」です。

 

似たような言葉でややこしいのですが、

どちらも「自分を見てもらいたい」という欲求を意味する言葉です。

そこに否定的な面が含まれるかどうかが違います。

そしてこの2つの理論はSNSの利用する人間の心理に深く関わっています。

 

なぜバカッターは生まれるのか?

ツイッターでは時々信じられないような投稿が拡散され炎上することがあります。

所謂「バカッター」というやつですね。

 

例えば、ステーキ店のアルバイトがアイスボックスの中に入っちゃったりとか、

店員にクレームを付けて土下座を強要させたりとか。

本人は「悪ふざけ」程度のつもりなのですが、

自分の想像以上に世の中に出回ってしまい、

最後は解雇や逮捕など重い責任を負うことになります。

バイトが冷蔵庫に入った写真で炎上したステーキのブロンコビリー、当該店舗退店を決定 当人へは損害賠償請求を検討 - ねとらぼ

冷蔵庫に入りバイト先を閉店に追い込んだ学生 人生に悩み中│NEWSポストセブン

 

最近の事例ではWBCでホームラン性の打球をスタンドに入る前に

キャッチして二塁打にしてしまったファンが

捕球したボールをネット上に上げてしまい炎上、

という事件がありました。

炎上騒動は「やりすぎ」?WBCボールキャッチの少年 | R25

 

なぜ彼らはわざわざ炎上するような行動をとるのでしょうか?

もちろん本人の性格や資質に起因している部分もあるとは思いますが、

それ以上に無意識的にやってしまったところが大きいと思います。

それが最初に述べた自己開示論・自己呈示論です。

 

自己開示とそれを助長する環境

人間は「印象をコントロールすることで他人に良く見てもらいたい」

という動機を無意識に持っています。

ブログやSNSで自分の考えを書き込みたいと思うのは、

自分の印象をコントロールしたいからなのです。

ちなみに、人が話をするとき、3~4割は自分の体験や主観になるそうで、

SNSではその割合は8割にも上がるそうです。

 

そして、人間の行動を見るときに忘れてはならないのが環境から受ける影響。

我々の行動には内面と外面の両方が作用しています。

もちろん「バカッター」も例外ではありません。

 今の時代ネットに自分の情報を公開するというのは物凄く簡単になっています。

写真を撮ってそれをSNSにアップするだけなら1~2分もあれば十分でしょう。

カップラーメンを待っている間にも出来てしまいます。

 

 つまり、手軽に情報が公開出来るという面からも

「バカッター」を助長していると言えます。

 

特徴を理解しなければ「モノ」は使えない

「モノは使いよう」とは言いますが、

「モノ」の特徴を理解していなければ使いこなすことは出来ません。

 

例えば「包丁」は食材を切るのに大変便利な道具ですが、

殺人事件などに使われることもあります。

しかし事件に包丁が使われたからといって、

包丁が規制されることはありません。

包丁がどういう「モノ」なのかを多くの人が理解しているからです。

 

もちろんこれはツイッター(SNS)にも同じことが言えます。

「モノ」としての特徴を理解していれば、

自分自身を貶めるようなことは普通しません。

 上記であげた彼らはツイッターの特徴を理解していなかった故に、

「バカッター」の烙印を押されてしまったのです。

 

「情報を流すこと」で自分はどのような影響を受けるのか?

それを理解することがツイッターを使いこなす第一歩だと思います。

どのような「モノ」もまずは特徴を理解することが第一ですから。

それが「メディア・リテラシー」に繋がるのだと思います。

 

ではまた(´・ω・`)ノシ

 

 

追記。

メディア・リテラシー」に関しては

「情報を受けること」に対しても含まれるのですが、

それはまた別の機会に書こうと思います。

 

■参考書籍

日常生活のデジタルメディア (放送大学教材)

日常生活のデジタルメディア (放送大学教材)

 

 

 ■参考URL

バカッター - Wikipedia

メディア・リテラシー - Wikipedia

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