マギレコ4章の元ネタは「緋色の研究」?
ポケモンGOがひと段落ついたので、先月から「マギアレコード(以下マギレコ)」を始めています。
物語の根幹となる「メインストーリー」をようやく第4章「ウワサの守り人」まで消化したのですが、この第4章には「ある作品」と共通する箇所がかなり多いことに気が付きました。
その「ある作品」とは、コナン・ドイル著作のシャーロック・ホームズシリーズの一つ「緋色の研究」です。
- 作者: コナンドイル,Arthur Conan Doyle,延原謙
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1953/06/01
- メディア: 文庫
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あらすじ
それではあらすじを追いながら共通点を書き出していこうと思います。
「緋色の研究」は2部構成。第1部はホームズによる事件の解明、そして第2部では事件のきっかけとなる過去を巡る展開となっています。このうちマギレコ4章と共通点が見られるのは第2部の方。ある親子(父と幼少の娘)が砂漠の中を迷子になり、放浪している所から物語は始まります。
マギレコ4章「ウワサの守り人」は、いろはが行方不明となっている妹の手がかりを掴むために街中を探し回る所からスタート。しかし、妹の手がかりは全くなく、彼女は疲労困憊してしまいます。
メインストーリーの4章やっとクリア。4章はやっぱりシャーロック・ホームズの「緋色の研究」が元ネタになってるな。「水を飲んで助けられる」「組織のルール(噂)を破る」「タイムリミットを知らせるカウントダウン」と共通点が多い(´・ω・`)#マギレコ #madoka_magica pic.twitter.com/eJIOtkDqnH
— Tsuyu@雑記ブロガー (@tsuyu1222) 2018年3月13日
カウントダウンにルール破りと、共通点は多くあります。
放浪と救助
砂漠を迷子になった親子は食料もなく喉も渇き、死が間近に迫っていました。そこにある宗教団体の集団が親子を発見。彼らは食料を分け与える代わりに信者になることを要求します。親子はこれを了承し、飢えから救助されます。
マギレコ4章では「フクロウ印の給水屋」なる人物が登場。一杯だけならタダということで、いろはは水を分けて貰います。
メイン4章に出てくる「フクロウ印の給水屋」の「フクロウ要素」はどこにあるんだ?と思ったら、使い魔(?)がフクロウなのね(´・ω・`)#マギレコ #madoka_magica pic.twitter.com/UN8IXR3D2G
— Tsuyu@雑記ブロガー (@tsuyu1222) 2018年3月14日
正式名称は「ミザリーオウル」。直訳すると「惨めなフクロウ」になります。
「ウワサ」とルール破り
救助された親子はその後宗教団体と行動を共にします。長い年月が経ち、小さかった娘も大きく成長しました。ある日、旅の青年と出会った彼女は好意を抱き、父も青年との婚約に賛同します。
しかし、彼らが属している宗教団体は異教徒との婚約を認めていません。そしてやがて宗教団体の指導者が親子の目の前に現れます。娘が異教徒と婚約するという「ウワサ」を耳にして。そして指導者は「一カ月の猶予を与える」と親子に警告し、その場を去ります。
マギレコの舞台となる神浜市には多数の「ウワサ」が存在します。「フクロウ印の給水屋」のほかにも、「絶交ルール」とか「会いたい人に会える神社」とか。そしてその「ウワサ」を破ると・・・・。
噂話って怖い……(´・ω・`)#マギレコ #madoka_magica pic.twitter.com/NWsJJKK4l3
— Tsuyu@雑記ブロガー (@tsuyu1222) 2018年2月17日
キャーコワーイ。
二人の刺客とカウントダウン
指導者が現れた翌日、親子の前に二人の男が現れます。どちらが娘を自分の妻にするのか、勝手に口論を始める二人を父親は怒鳴り散らして家から追い出してしまいます。
その翌日の朝、父親が目を覚ますと掛け布団の上に一つの紙切れが虫ピンで止められていることに気が付きました。そして、その紙にはこう書かれていました。
「二九日を改心のために与う。しかるのちは――」
「しかるのちは」に続く棒線が何を意味するのか?それは全く分かりません。これまで宗教団体のルールに逆らった者は全て「神隠し」に合っているのですから。
この日以降、朝になると家のどこかに「期間までのタイムリミット」を知らせる数字が現れるようになりました。ある時は天井の中央に、そしてまたある時は部屋の扉に。そして数字は28、27、と日を重ねるごとに1つずつ減っていくのです。
マギレコ4章ではいろはが水を飲んでから、彼女の前に「24」という紙が突然現れます。そしてその紙は一定時間経つことに現れ、そして1つずつ数字が減っていくのです。原因が「給水屋の水を飲んだこと」であることを察したいろはは給水屋、つまり「ウワサ」の大元を探し始めます。しかし、それを阻止すべく「マギウス」と名乗る謎の集団が立ちふさがります。
紙に書かれた数字が一つずつ減っていくトリックはシャーロック・ホームズの「緋色の研究」みたいだな。あっちは「掟破り」がきっかけだったけど、こっちは「ウワサ破り」か?(´・ω・`)#マギレコ #madoka_magica pic.twitter.com/5obxbCgwjF
— Tsuyu@雑記ブロガー (@tsuyu1222) 2018年2月28日
「緋色の研究」との共通点を最初に疑ったのがこのシーン。少しずつ減っていく数字が恐怖感を煽ります。
この二人ホント嫌い……戦う度に戦闘不能者が出る上に初めてゲームオーバーを味あったわ………(´・ω・`)#マギレコ #madoka_magica pic.twitter.com/a3erZURavk
— Tsuyu@雑記ブロガー (@tsuyu1222) 2018年3月11日
「ウワサ」を守るべく立ちふさがる天音姉妹の二人。
その他もろもろ
この他にも「緋色の研究」とマギレコ4章の共通点はあります。
- 希望
緋色の研究:重要人物である「旅の青年」の名前(ジェファーソン・ホープ)
マギレコ:魔法少女は「希望」を振りまく存在(byQB)
- 指輪
緋色の研究:ストーリーのカギを握るアイテムの一つに「結婚指輪」がある。
マギレコ:契約した魔法少女は必ず「指輪」を付けている
- 始まり
緋色の研究:シャーロックホームズシリーズの最初の作品
マギレコ:主人公の名前が「いろは」(”いろはにほへと…”の最初の3文字)
最後に一つだけ違う点を。それは「緋色の研究」は1話読み切りであるのに対し、マギレコはまだまだストーリーが続きます。
「緋色の研究」ではルールに抗った結果、不幸な結末を迎えてしまいますが、マギレコでは果たしてどうなるか?
・・・嫌な予感しかしないわ。
ではまた(´・ω・`)ノシ