【マギレコ8章考察(1)】21cm線とワルプルギスの夜を繋ぐ「虹」
真理の
代 に妄想を教えるのは
いつの世にもある遣方 です。そんな工合に
誰にも邪魔をせられずに饒舌 って教えています。
誰が馬鹿に構うものですか。
大抵人間はただ詞 ばかりを聞せられると、何かそれに由って考えられるはずだと思うのです。
前後編合わせて計64話という大ボリュームの第8章をようやくクリアしました。
もちろん気になるシーンが幾つもあるのですが、その中から今回は「21cm線を用いてワルプルギスの夜を呼ぶ」というシーンに焦点を当てて見たいと思います。
メイン8章ようやくクリア。長いシナリオだったから色々あり過ぎたわ。そして続きが気になる……(´・ω・`)#マギレコ #madoka_magica pic.twitter.com/eU9LikE9KK
— Tsuyu@雑記ブロガー (@tsuyu1222) 2018年7月5日
物語の結末は近い?
謎の周波数1420.40575MHz
作中で述べられてる通りのものなのですが、もう少し補足したいと思います。
まず1420MHz、つまり1.4GHzとなるわけですが、
これは携帯電話で使われているギガヘルツ帯の周波数です。
周波数は一定という訳ではなく、電話会社や通信規格(3GやLTEなど)によって差があり、700MHz帯から3.5GHz帯までばらけています。では、作中で指定された「1420.40575MHz」という周波数にはどのような特徴があるのでしょうか?
実はこの周波数は電波天文学の世界でも使われているもので、波長が21cmであることから「21cm線」と呼ばれています。
21cm線の面白い特徴は「スペクトル線」として観測できること。
「スペクトル」というのは「虹」を意味する言葉で、スペクトル線というのは文字通り「虹の線」となります。例えば人間が知覚出来る波長の範囲のことを「可視光線」と言いますが、これもスペクトル線の一つです。
そして、電波天文学では電波望遠鏡で21cm線を用いて天体や地球外生命体の探索を行っており、観測出来た際には「虹」が見える訳です。
灯花本人が言ってる通りで1420MHz(=1.4GHz)は携帯電話の通信に使われる周波数。そしてその波長の長さは21cm。電波天文台では地球外生命体の電波を受信するために使われている(´・ω・`)#マギレコ #マギレコ考察#madoka_magica pic.twitter.com/qibDL5DyZv
— Tsuyu@雑記ブロガー (@tsuyu1222) 2018年7月3日
実際、電波望遠鏡は未知の天体や地球外生命体の探索に使われている。
「自然災害」でもあり「春の到来」でもある「ワルプルギスの夜」
ここでマギウスが観測対象としている「ワルプルギスの夜」について改めて触れてみたいと思います。
アニメ本編では大型の魔女として描かれ、ラスボス的な存在とされていました。
あまりにも巨大であるために結界を持たず、魔法少女でない一般の人々からは超大型の台風のような「自然災害」として認識されていました。
そもそもの話「ワルプルギスの夜」とは何なのか?
元ネタはヨーロッパ(主にケルト人)に伝わる伝承で、4月30日~5月1日の夜にかけて行われる「春の到来」を祝うお祭りです。
(ちなみに、この半年後には作物の収穫を祝う「収穫祭」が行われます。それが「ハロウィン」で、これもケルト人が起源とされています)
特にドイツではブロッケン山に魔女が集まり宴が開かれると言われており、ゲーテが執筆した「ファウスト」にも魔女達によるお祭り騒ぎのシーンが描かれています。
(この「ファウスト」はまどか☆マギカの元ネタとなった作品でもあります)
そして、ブロッケン山では「ブロッケン現象」という特異な現象が起きることがあります。これは、雲や霧の中にいる時に太陽などの光が観察者の背後から差し込むこととで光が散乱され、観察者の影の周りに「虹の環」が出来る現象のことを言います。
8章かえで編と鶴乃編クリア。
— Tsuyu@雑記ブロガー (@tsuyu1222) 2018年6月19日
もしかして神浜の魔法少女全員出て来る?
そうだとしたらと完全に「前夜祭」だな。
「春の到来を告げるお祭り(=ワルプルギスの夜)」の……(´・ω・`)#マギレコ#マギレコ考察 #madoka_magica pic.twitter.com/VbrwBZ4p2y
第8章ではこれまでメインストーリーに顔を出さなかった魔法少女が多数登場。その様子はまさにワルプルギスの夜の「前夜祭(イブ)」
「春の到来」と「自然災害」が訪れた時、虹がかかる?
第8章ではついに「万年桜のウワサ」が明らかになります。
いろはの言葉通りなら4人が再会する時に万年桜は満開の花を咲かせる、という「ウワサ」。
しかし、桜は咲いておらず、枝のまま。
その下には空席になっている4つの椅子が寂しげに置いてあります。
桜が花開くのは春の季節です。
逆に言えば「万年桜のウワサ」から見ればまだ春は訪れていないことになります。
しかし「21cm線」により「春の到来」が(強制的に)訪れることとなりました。
そして同時に「春の到来」は神浜市が「自然災害」に襲われることも意味します。
前回、旧約聖書(創世記)のアダムとイブのエピソードからストーリーを考察しましたが、実はその後に虹が現れるシーンがあります。
それは「大洪水」で水が引いたあと。いわゆる「ノアの箱舟」です。
ノアの箱舟は地上に増えた人々の堕落を見た神が洪水を引き起こし、「神と共に歩んだ正しい人」であったノアだけが生き残るというエピソードなのですが、実はこの最後のシーンで神は「大洪水はもう二度と起こさない」とノアと契約し、空に虹をかけるのです。
果たして神浜市で「虹」が観測された時に何が起こるのか?
そして「万年桜」が花開いたとき、4人の少女は再会できるのか?
先の展開は全く分かりませんが、
物語が終盤に差し掛かっているのは間違いないようです。
ではまた(´・ω・`)ノシ
4人が再会する時=桜が満開になる季節(=春)とも言えるな。4つの椅子が用意されているけど、桜はまだ咲いていない。21cm線で呼び寄せられた「春の到来」が訪れないと咲かないのか……?(´・ω・`)#マギレコ#マギレコ考察 #madoka_magica pic.twitter.com/gHgvJIRqyJ
— Tsuyu@雑記ブロガー (@tsuyu1222) 2018年7月4日
ただし、いろはの記憶がサクラ(ヤラセ、偽物の意味)の可能性もある。
参考元URL
21cm線 - Wikipedia
ヴァルプルギスの夜 - Wikipedia
ノアの方舟 - Wikipedia