小ネタまとめ(1・学習性無力感)
ツイッターで自動投稿をしている「小ネタ」の数が増えてきたきたので
ブログでまとめていくことにしました。
併せて書き切れない内容も補足しています。
今回は「学習性無力感」です。
【自動・小ネタ】学習性無力感:抵抗することも回避することも困難な状況に長期間置かれると、自発的に逃れようともしなくなる現象・心理のこと。
— Tsuyu@絵描きブロガー (@tsuyu1222) 2016年12月23日
セリグマンの実験
これについてアメリカの心理学者・セリグマンが次のような実験をしています。
まず、3匹の犬に下記の条件で電気ショックを与えます。
犬は全て身動き出来ない状態になっています。
A:電気ショックを受けるが、自分で止めることが出来る。
B:電気ショックを受け、しかも自分で止めることが出来ない。
C:電気ショックを与えない。
次に別の部屋に犬を移します。
同じく電気ショックが流れますが、こちらには逃げられる仕掛けがあり、
分かってしまえばすぐに逃げ出せるようになっています。
すると、AとCの犬は仕掛けを探し、
電気ショックを回避できるようになるのですが、
Bの犬は逃げようとせずにただ耐えるだけという行動を取るのです。
つまり、逃げられない状況を経験してしまったBの犬は、
逃げ出せる機会が訪れても逃げようとせず、
最初から諦めてしまったのです。
「逃げる思考」を潰す「状況の力」
この傾向はもちろん人間にも当てはまります。
セリグマンの言葉を借りると、
自分の置かれた状況をどのように解釈するかによって、その後の行動には大きな相違が生じる可能性がある
そうです。
例えば「会社を辞めたい」と考えても、同僚や上司、あるいは家族から
「会社を辞めたら路頭に迷うぞ」
などと圧力を与えられ、
「辞めたくても辞められない」
という状況に陥ってしまう可能性は十分あると思います。
もちろん実際は所定の手続きを踏めば退職することは出来ますし、
辞めたからと言ってすぐにホームレスになることはありません。
このような「逃げる思考」が出来ないのであれば、
それだけ周囲からの圧力が重くのしかかっていると言えるでしょう。
人間の行動には性格などの内面的な要素だけでなく、
このような「状況の力」も少なからず作用しています。
そしてその力は想像以上に強く働いていることがあるのです。
ではまた(´・ω・`)ノシ
■参考書籍